【保育園 年長】就学相談で悩み、たどり着いた答え

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「就学相談」とは

年長の秋、市で行われている就学相談を受けました。

この相談は、特別支援学校や支援級への就学を検討している保護者を対象に行われるもので、
保護者との面談だけでなく、教育センターの担当者が実際に保育園や幼稚園を訪問し、子どもの様子を観察してくれる仕組みです。

観察のあとに、保護者へその様子を伝えながら、
就学先についてアドバイスや推薦をしてもらう位置づけのものです。

私は、息子の「就学直前の姿」を見てもらってから判断したかったので、
相談期限ぎりぎりのにお願いし、保育園での様子を見ていただきました。

教育センターからのアドバイス

観察後、担当の先生から伝えられたのは次のような内容でした。

「情緒級のほうが、注意される回数が減り、自己肯定感が下がりにくいかもしれません。」

そして、保育園での息子の様子として、次のような行動があったと教えていただきました。

  • 先生の一斉指示を聞いておらず、友達が気づいてサポートしてくれていた
  • しっぽ取りゲームで、相手が怖がっているのに気づかず、しっぽを取ってしまった
  • 友達と積み木で遊ぶときに「一人〇回まで」と自分のルールを適用しようとして嫌がられ、最終的に一人で遊ぶ姿があった

揺れ動いた気持ち

このとき、すでに医学相談を終え、
医師の「普通級からスタートして良いのでは」という助言を受け、
夫とも話し合って「まずは普通級でいこう」と決めていたところでした。

ただ、教育センターの先生から「情緒級が良いかもしれません」と
はっきり助言をいただいたことで、強く心が揺れました。

就学相談は保護者の意向を尊重してもらえる仕組みだと思っていたため、
担当の先生がそこまで具体的に言葉にされるということは、
「やはり情緒級にしたほうがいいのかもしれない」と迷いました。

夫とも何度も話し合い、
息子がこれからどんな学校生活を送りたいのかを考えました。

最後に選んだ答え

最終的に私たちが出した答えは、
「息子の気持ちを優先する」 というものでした。

息子は「お友達と一緒のクラスがいい」と言っていました。
その気持ちを何よりも大切にしたい。

そして、医師の言葉を支えに、
教育センターの先生にはこう伝えました。

「まずは普通級でスタートしてみます。
もし難しいようであれば、そのときは情緒級も検討します。」

この言葉に、先生も穏やかにうなずいてくださいました。

普通級から始めて見えたもの

結果的に、息子は普通級での就学を選び、
その後、2学期から情緒級に籍を移して国語だけ情緒級で学ぶ形になりました。

この判断をしたことで、小学校に入学してしばらくは、
教育センター、発達支援コーディネーター、教頭、担任、スクールカウンセラーなど、
様々な方と息子の環境を整えるために調整していくこととなり、
私自身はとても大変な数か月を過ごすことになるのですが、

普通級でスタートしたことで、息子はたくさんの友達ができ、
「一緒に遊ぶ」「助け合う」経験をたくさん積むことができました。

そして、必要なときには情緒級というもう一つの居場所がある。
そんな形で、インクルーシブな学校生活を送れています。

今、思うこと

就学相談のときは、普通級と支援級のどちらにすべきなのか
本当に悩みました。

でも今振り返ると、
大切なのは“どちらに進むか”ではなく、

「子どもの希望を軸に、必要な支援を柔軟に選んでいくこと」
だと感じます。

まずはインクルーシブに普通級でどこまでできるかを試し、
難しいところは情緒級というもう一つの居場所で支える。

この形が、息子にとっても、私たち家族にとっても、
一番しっくりくる選択だったように思います。

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