私たち家族のこと
私たち家族は、小学1年生になったばかりの息子と、1歳の娘、夫との4人暮らしです。
息子は年長のときに自閉症スペクトラム(ASD)と診断を受けました。
小さいころからこだわりが強かったり、初めての場所が苦手だったり。
「なんだか他の子とちょっとちがうかも」と感じながら、手探りで過ごしてきました。
このブログでは、そんな日々の中で気づいたことや、うまくいった工夫を少しずつ記録していきます。
似たようなことで悩んでいる方や、ちょっと気になる子と関わっている先生にも、そっと届いたらうれしいです。
このブログを始めた理由
このブログを始めた大きな理由は、
**「特性のある子どもが“ふつう”に合わせることの大変さ」**を、身をもって感じたからです。
息子は、みんなが当たり前にできることがうまくできなかったり、
集団の中で求められるふるまいがどうしても苦手だったり。
そんなとき、まわりの大人からは「頑張ればできるよ」と言われたり、
「こうすればいいのに」とアドバイスをもらうこともありました。
でも実際には、“ふつう”に合わせようとすることが、親子にとってとても苦しいこともあるんです。
できないことを「できるようにさせなきゃ」と思って練習させたり、
うまくできなくて怒ってしまったり、
親も子も疲れて、自信をなくしてしまう日もありました。
「だったら環境を変えよう」
そう思っても、現実はそんなに簡単ではありませんでした。
学校や保育園の中には、「みんな同じように」が根強く残っています。
その子に合わせた対応をお願いしたり、特性を説明したりするのは、はじめはとても勇気がいりました。
「モンペと思われるのでは」と不安になって、
必要なことも曖昧に伝えてしまったり、何度も「すみません」と謝ってしまったこともあります。
そんな私に、特性のあるお子さんを育てているあるママがこう言ってくれました。
「お母さんがこの子の特性をちゃんと理解して、周りにしっかり伝えていかないと、子どもの笑顔は守れないよ。」
その言葉に、ハッとしました。
そうか、自分しか守れないんだ。
遠慮してばかりでは、この子の毎日は変えられない。
申し訳なさではなく、「ちゃんと知ってもらうこと」が大切なんだと気づかされました。
それから少しずつ、
視覚的なサポートを先生にお願いしたり、特性を伝える連絡票を作って渡したり、
「どうしたらこの子が安心して過ごせるか」を一緒に考えてもらうことにチャレンジしてきました。
このブログは、
「“ふつう”に合わせることがどれだけ大変か」を感じながら、
それでもどうにか子どもが笑顔でいられるように、
周りと調整しながら模索してきた過程を記録し、
同じように悩んでいる方と気持ちやヒントを分かち合いたいという思いで始めました。
その中には、
特性との向き合い方に悩んだ私自身の気持ちの揺れや、
背中を押してくれた本や言葉、
そして息子の成長の記録も含まれています。
こんな方に届けたい
このブログは、ちょっと育てにくさを感じながら子育てをしている親御さんや、
日々子どもたちと向き合っている先生方に読んでいただけたらと思っています。
たとえば、
- 「なんとなく他の子とちがう気がする」
- 「“ふつう”に馴染めない感じがして苦しい」
そんな気持ちを抱えている親御さん。
あるいは、教室で
- 「どう接したらいいかわからない」
- 「この子にどうしてもイライラしてしまう…」
と感じている先生や支援者の方。
私自身も、まだまだ模索中です。
うまくいかないこともあるし、「これが正解」とはっきり言えるわけでもありません。
でも、悩みながら試してみたこと、誰かの言葉に救われた瞬間、ちょっとだけラクになった工夫——
そういったひとつひとつをここに書き残すことで、
気持ちが少し軽くなったり、「こんなやり方もあるんだ」と思えるきっかけになればうれしいです。
このブログで書いていくこと
このブログでは、息子との日々の中で感じたこと、試してよかった工夫、先生や支援者との関わり、そして心に残った言葉や学びを、3つの柱に分けて少しずつ綴っていきます。
子育てのこと(共感・気づきの記録)
- 育てにくさを感じた日々や、発達障害を受け入れていくまでの気持ちの揺れ
- 小さい頃の困りごと(寝かしつけ・集団での行動・こだわりなど)
- 息子の成長を通して感じた、小さな気づきやあたたかな瞬間
- 親として迷ったこと、悩みながら出した選択の記録
わたしたちが動いたこと(アクション・調整の記録)
- 保育園や学校とのやりとり、先生への伝え方やタイミングの工夫
- 普通級で過ごす中での視覚支援ツールや連絡帳の使い方
- 療育を探した時のこと、初めて支援に繋がったきっかけ
- 環境を“変える”のではなく、“合わせていく”ためにやってみたこと
学んだこと・助けられたもの(学びとヒントの共有)
- スケジュール表・ごほうびカードなどの視覚支援ツール紹介
- 読んで救われた本や、考え方のヒントをもらった講演会
- 「こういう声かけでうまくいった」など、家庭で試して効果があった工夫
- 支援の中で出会った、心に残っている言葉や視点
最後に
特性がある子どもたちが、“その子のまま”のびのびと暮らせるように。
そして、その子のまわりにいる大人たちも、「こうでなきゃ」を少しずつ手放していけるように。
このブログが、そんなやさしい変化のきっかけになればうれしいです。
どうぞよろしくお願いします。